「水と衛生」タイ農村部学校、飲料水衛生改善プロジェクト企画書

1:クラブ名

バンコク スリゥオン ロータリークラブ

 

2:プロジェクト名

タイ農村部学校、飲料水衛生改善プロジェクト

 

3:プロジェクト対象

浄水器による安全で衛生的な飲料水の提供

 

4:飲料水の現状の問題点

1)不衛生な浄水器による健康問題

タイの地方では水道が普及しておらず、雨水を貯めたあと煮沸して飲料水に使用している家庭があります。学校には水道管が通っていますが、錆や雑菌、有害物質が混入しているため不衛生な飲料水となっています。学校で浄水器を使用しているケースでも、浄水器の能力が低くいために不衛生な飲料水を飲んでいる子供達が多くいるのが現実です。これらの不衛生な飲料水は長期的に子供たちの健康を害している可能性が高いと思われます。

 

2)家庭への経済的な負担

「学校の飲料水を飲みたくない」との子供たちがいるため、親がペットボトルの飲料水を毎日買い与えているケースがあります。1本当たり7バーツ〜10バーツ(約25円〜35円)と日本円では安価に思われますが、タイの地方の家庭では大きな負担となっています。

 

3)地域住民への健康問題

地方の学校は生徒たちだけではなく、地域住民に運動場を開放したり、校庭で市場を開いたりなど地域住民のコミュニティ・センターの役割も果たしています。地域住民が学校を利用する際には生徒たちと同様、不衛生な飲料水を飲んでいるケースが多くあり、その健康を害している可能性があります。

 

 

5:改善後期待される効果

1)子供たちの健康促進

最新式のRO浄水器を贈呈することで、安全で衛生的な飲料水を生徒たちに提供することができます。これにより子供たちの健康促進に大きく役立ちます。

 

2)経済的な負担軽減

生徒達の家庭が負担している飲料水の代金を節約できます。これらの節約したお金を子供たちの教育に振り向けることで、より良い教育環境を整えることができます。

 

3)地域住民の健康促進

学校を訪れて飲料水を飲んでいる地域住民も多くいますが、浄水器のプロジェクトにより、この方たちの健康促進にも大きく役立ちます。

 

6:支援概算金額

RO浄水器1台で6万4200バーツとなります。

※浄水器には定期メンテナンスとフィルター交換が必要となり、2年に1回約1万バーツほど掛かります。このメンテナンスの費用もご支援頂けると助かります。

※ROとはROフィルター( Reverse Osmosis:逆浸透膜フィルター)を使用した浄水器です。ROフィルターに通すことで錆、雑菌、有害物質を全て取り除くことが出来ます。アメリカでは既に70%以上の一般家庭用浄水器がこの逆浸透膜タイプと言われています。

 

7:事業受益者(恩恵を受ける人たち)

タイ農村部の小中学校の子供たち、教員、周辺住民

 

8:持続継続性(サスティナビリティ)

支援する学校には「浄水器のメンテナンスとフィルターの定期交換」を学校で行って頂くMOUを取り交わします。その後、現地RCが定期的に支援学校の確認を行います。

 

9:SDGs(持続可能な開発目標)への適合

この事業はエスディージーズ17項目の第6項「安全な水とトイレを世界中に」との国際的な基準にも適合しています。